「自信を持って東京にきて」 IOC会長、東京五輪

朝日新聞

 

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は27日、約200カ国・地域の選手を対象にオンラインで開かれたIOCアスリート委員会主催のフォーラムに参加し、今夏の東京五輪の開催についてあらためて自信を示した。

 

「何でも気軽に聞いてほしい」と発言して始まった質疑応答では、準備の最終段階に入っている東京大会組織委員会への全幅の信頼を示し、「8年もの素晴らしい付き合いになるが、東京大会は史上最も準備が整っている五輪だ」と話した。

 

ロシア選手とのやりとりでは、新型コロナウイルスの対策をとるため、過去の大会とは形や雰囲気がかなり変わると説明。ただ、「競技や不可欠なものは安全に、選手を尊重して行われる。自信を持って東京にきてほしい」と約束した。

 

また、安全面に関し、できる限りの関係者が来日前にワクチン接種を受けるよう改めて呼びかけた。IOCは接種を義務づけてはいないものの、バッハ会長は「選手の(心配する)気持ちを和らげ、日本の人々や全参加者の気持ちを和らげるためにも、これまでの予防策に加えて(選手団の)ワクチン接種がとても重要な項目になる」と述べた。