政府のワクチンパスポート、7カ国で使用可に 26日から受け付け
政府は21日、新型コロナウイルスワクチンの接種歴を公的に証明する「ワクチンパスポート」について、当面はイタリアなど7カ国で使用できると発表した。パスポートを提示すれば入国時に防疫措置の緩和などを受けられる。26日から市区町村で申請受け付けを開始する。
加藤勝信官房長官は21日の記者会見で、パスポートについて「国際的な人の移動の再開につながる重要なツールだ。(対象国では)入国時の陰性証明の提示、自己隔離や隔離後の再検査などが免除される」と説明した。
7カ国は、イタリア▽オーストリア▽トルコ▽ブルガリア▽ポーランド▽韓国▽エストニア。ただし、韓国入国時に隔離免除を受けるには他の書類も必要になる。エストニアは隔離措置を実施しておらず、将来的に措置を導入した際にパスポートを活用できる。
外務省は今後、対象国の拡大を目指す。欧州を中心に合意国が増えるとみられるが、州ごとにパスポートの運用状況が異なる米国や、中国とは合意のめどが立っていない。