中古マンション価格、5月は4044万円 最高値更新

日本経済新聞

 

東京カンテイ(東京・品川)がまとめた5月の中古マンション平均希望売り出し価格(70平方メートル換算)は、首都圏で4044万円と4月に比べ25万円(0.6%)値上がりした。3月(4021万円)を上回り、2002年の調査開始以降の最高値を更新した。新型コロナウイルス禍でも、マンション需要は旺盛だ。

 

エリアごとでは東京都が4月比49万円(0.9%)高の5671万円と、11カ月連続で上昇した。東京23区は4月より0.5%高い6306万円だった。東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)は9117万円で、0.1%高と小幅ながら上昇した。

 

東京カンテイの高橋雅之主任研究員は「コロナ禍で在宅時間が増えた人がより広い家を求める動きや、株で得た資金を不動産に投じる動きが価格高騰につながった」と分析する。高値は当面続きそうだ。

 

神奈川県は3011万円と25万円(0.8%)上がり、千葉県も41万円(1.9%)高の2247万円と値上がりが続く。

 

近畿圏は0.3%高の2564万円と7カ月連続で上昇した。中部圏も4カ月連続で上がった。