五輪日本選手団へワクチン接種始まる ファイザー社の無償提供受け

毎日新聞

 

東京オリンピックに向けた日本選手団に対する新型コロナウイルスのワクチン接種が1日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で始まった。希望した選手や監督・コーチら関係者約1600人が6~7月にかけ、2回の接種を目指す。

 

日本オリンピック委員会(JOC)によると、接種対象となる代表選手は約600人。競技団体が推薦してきた代表候補約100人も接種の対象となる。JOC職員やNTC担当者など選手との接触の可能性が高い人も接種を受ける。NTCでは問診、接種、不測の事態に対応する人でサポート体制を組み、接種は競技団体のチームドクターが担う。

 

ワクチンは、米製薬大手ファイザー社から各国・地域の選手団に無償で提供されることが決まり、日本選手団にも国民とは別枠で接種できる見通しになった。JOC専務理事の福井烈・日本選手団長は「日本も選手村、競技会場で感染を広げないことがものすごく大事になる。ひいては日本国民の皆さんを守ることにもなるので、日本選手団としても有効活用させてほしい」と話す。パラリンピックの日本選手団にも6月中旬に接種が始まる見通しだ。