国の大規模接種、延長へ 東京と大阪、9月下旬まで 政府

時事通信

 

自衛隊が東京と大阪で運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、政府が設置期間を9月下旬まで1カ月程度延長する方針を固めたことが18日、関係者への取材で分かった。

 

1日当たり東京で1万人、大阪で5000人に接種する体制を維持する。

 

当初の設置期間は東京、大阪両会場とも5月24日から3カ月の予定だった。ただ、6月下旬以降は65歳以上の高齢者の2回目接種がほとんどで、新規予約はわずかしか受け付けていない。

 

しかし、対象を全国の18歳以上に拡大して以降、予約がすぐに埋まる状況が続いており、需要は多いと判断。高齢者の2回目接種が一巡する7月末以降は再び予約枠に余裕が生じるため、新たに1回目の接種をした人が同じ会場で2回目も打てるよう、9月下旬まで延長することにした。

 

大阪会場となっている府立国際会議場(大阪市北区)はイベントにも使われ、当初は東京会場のみ延長する案が出ていた。その後、ワクチンの供給不足から大阪市が接種体制を大幅に縮小する方針を示したことなどから、大阪での大規模接種も延長を決めた。

 

防衛省によると、両会場での11日までの累計接種回数は、2回目も含め約70万回に上っている。