大阪府、25日に緊急事態の再延長要請を判断

産経新聞

 

大阪府の吉村洋文知事は24日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言について、政府に再延長を要請するかどうか、25日に対策本部会議を開いて判断する考えを明らかにした。

 

吉村氏は府庁で記者団に「感染者数と医療の逼迫(ひっぱく)状況を踏まえて判断する必要がある」と述べた。吉村氏は21日には、「重症者数、病床の逼迫度は極めて厳しい。今の段階で解除を議論できる状況ではない」との見解を示していた。

 

府内の1日当たりの新規感染者数は23日に274人となり、約2カ月ぶりに300人を割り込んだ。直近7日間の新規感染者数の1日平均は16日の748人から、23日に前週比43・4%減の423人となっている。

 

一方、入院中の重症者は23日時点で337人。うち中等症病床で治療中の重症者は29人おり、確保済みの重症病床348床の使用率は88・5%と高い。

 

政府は4月25日に東京都と大阪、京都、兵庫の3府県を対象に緊急事態宣言を発令。当初の期限は5月11日だったが、同月末まで延長した。