帰国時の関税・消費税 QR決済やカード払いも可能に

朝日新聞デジタル

 

海外で免税額を超えて土産物などを買い、帰国した時に空港などで課される関税と消費税が7月からQRコード決済で支払えるようになる。今年度内にクレジットカードでの支払いも可能になる。これまでは日本円の現金払いしか認められていなかったが、関税法を改正し、キャッシュレス決済ができるようにした。

 

QRコード決済は、スマートフォンなどで専用のコードを読み込むことで支払いができるキャッシュレス決済のひとつ。成田と羽田、関西、中部、福岡、新千歳の主要6空港から順次対応を始める。今のところ、鉄道などで使う電子マネーでの支払いには対応する予定はないという。

 

財務省によると、免税額を超えるたばこやお酒などを海外から持ち込み、関税と消費税の支払いが必要だった旅客者はコロナ禍前の2019年で約15万人に上る。しかし、これまでは十分な手持ちの日本円がない場合、ATMでの引き出しや外貨両替が必要になり、ATMや両替窓口が近くにない場合は税関職員が旅客者に同行して出口の外で現金化するなどの手間がかかっていたという。