首都圏の分譲マンション賃料、再び上昇

不動産流通研究所

 

(株)東京カンテイは15日、2021年6月の三大都市圏・分譲マンション賃料月別推移を公表した。分譲マンションが賃貸された場合の募集賃料を、1平方メートル当たりに換算して算出している。

 

首都圏の平均賃料は3,275円(前月比0.4%上昇)と、賃料水準が高い東京都での事例シェアが拡大傾向にあることを受けて、再び上昇。4月の水準を上回った。都県別では、東京都が3,727円(同0.1%下落)と、わずかながら3ヵ月連続で弱含んだ。一方、神奈川県(2,404円、同0.4%上昇)や埼玉県(1,810円、同2.0%上昇)、千葉県(1,761円、同0.3%上昇)では軒並みプラスとなり、神奈川県と埼玉県は4月の水準を上回った。

 

近畿圏は1,976円(同1.6%下落)と、大阪エリアの大幅下落に伴って5ヵ月ぶりに反落した。大阪府は築古事例の増加で平均築年数が22.7年(前月:21.3年)と1年以上も進んだ影響から2,153円(同3.7%下落)と大きく水準を下げた。兵庫県は1,700円(同0.4%上昇)と、9ヵ月ぶりに1,700円台を回復した。

 

中部圏は1,844円(同2.8%上昇)、愛知県は1,891円(同3.0%上昇)だった。