LCC・ピーチCEO「航空需要は今後回復へ」 緊急事態宣言の影響懸念も、ワクチン普及に期待

読売テレビ

 

新型コロナウイルスの影響で厳しい経営状況が続くLCC・ピーチ・アビエーションの森健明代表取締役CEOは30日、読売テレビの単独インタビューに応じ、今夏以降の需要について「大阪などへの緊急事態宣言の影響は一定あるもののワクチンの普及などもあり回復する」との見通しを示した。

 

森CEOは「旅行する前には検査を受けていきましょうという流れが出ている。そこに加えてワクチン接種率が上がっている。9月以降の予約がかなり入ってきているので、いよいよ回復の兆しが形として表れてきている」と述べた。

 

29日発表したお盆期間の予約率は7割を超えている。新型コロナの感染拡大の影響でピーチは過去最大の赤字となる中、7月1日、関西空港とひがし北海道の女満別空港を結ぶ路線を新たに就航。国内線11路線を次々と新設するなど積極的な経営を続けてきた。

 

森CEOは「今一番重要なのは需要の刺激策。需要は蓄積されている。旅行に行きたいという気持ちは消えてない。いつアウトブレイクするのかというタイミング、ここが一番大事だ」と語った。

 

ピーチは女満別空港に近い北海道網走市にキャンパスをもつ東京農業大学と協定を締結するなど地域との連携を強めている。学生の利用を呼び込んだり、オホーツクの資源を生かした商品を共同で開発するなどして地元の魅力を発信し航空需要につなげたい考えだ。