20年度財投、最大の26兆円 コロナで企業支援膨らむ

共同通信

 

2020年度の財政投融資の実績が26兆2361億円に達したことが15日、分かった。前年度の約2.1倍の規模で、比較可能な01年度以降で最大となった。新型コロナウイルス感染拡大で資金繰りが苦しくなった企業への支援が膨らんだ。緊急事態宣言の対象地域拡大などで、今後も借り入れを求める企業が相次ぐ可能性があり、21年度も高水準で推移しそうだ。

 

20年度の財投はコロナ影響で、企業などに融資する財政融資が9割以上を占めた。最近では財務基盤を強化するため、資本増強のケースが増えており、政府系金融機関の関係者は「一部が資本と認められる劣後ローンなどの需要増」と説明する。