3千人規模ワクチン治験、塩野義 年度内の実用化へ

共同通信

 

塩野義製薬は21日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、3千人規模の臨床試験(治験)を20日から始めたと発表した。8月から日本人の成人60人を対象に治験を行い、安全性、有効性を確認できたため次の段階に移行する。2021年度内の実用化を目指す。

 

今回の治験では高齢者や過去に新型コロナに感染した人、他社のワクチンを接種済みの人も対象となる。ワクチンを2回接種し、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の数値の上昇や安全性を検証する。実用化後に年最大6千万人分(1億2千万回分)の供給を予定している。